【映画感想】PLAN 75

エンタメ

映画を観るまでの経緯

75歳以上が自ら生死を選択できる制度が施行された近未来の日本...なんとも過激なテーマであるが、興味があり観ることに。

観賞場所(鑑賞日)

電車(2026/5/11)

解説

夫と死別してひとりで慎ましく暮らす、角谷ミチ(倍賞千恵子)は78歳。ある日、高齢を理由にホテルの客室清掃の仕事を突然解雇される。住む場所をも失いそうになった彼女は<プラン75>の申請を検討し始める。一方、市役所の<プラン75>の申請窓口で働くヒロム、死を選んだお年寄りに“その日”が来る直前までサポートするコールセンタースタッフの瑶子(河合優実)は、このシステムの存在に強い疑問を抱いていく。また、フィリピンから単身来日した介護職のマリア(ステファニー・アリアン)は幼い娘の手術費用を稼ぐため、より高給の<プラン75>関連施設に転職。利用者の遺品処理など、複雑な思いを抱えて作業に勤しむ日々を送る。
果たして、<プラン75>に翻弄される人々が最後に見出した答えとは―――。

公式

登場人物

スタッフ
監督:早川千絵
脚本:早川千絵
脚本協力:ジェイソン・グレイ

キャスト
角谷ミチ:倍賞千恵子
岡部ヒロム:磯村勇斗
岡部幸夫:たかお鷹

映画.com

感想(ネタバレあり)

公式HPには、「2016年、障害者施設殺傷事件が起こりました。人の命を生産性で語り、社会の役に立たない人間は生きている価値がないとする考え方は、すでに社会に蔓延しており、この事件の犯人特有のものではないと感じました。政治家や著名人による差別的な発言も相次いで問題になっていましたし、人々の不寛容がこのまま加速していけば、<プラン75>のような制度は生まれ得るのではないかという危機感がありました」と述べられている。まさにそう思う。一方で、人の生産性の高い低いなど、相対的なものであり、低い人をエリミネイトしたところで、残った中からまたlow performerを煙たがる世界が新たにできるだけだと思う。また、人の評価軸をどう設定するかで、生産性の有無はガラリと変わるものである。障害者であっても、その障害者から元気をもらえるから今日も生きられる!という人だっているかもしれない。ひとそれぞれ、何を大切にしているかは千差万別なのである。

また、この手の話でいつも気になるのは、年齢で区切ることである。たとえば、高齢者になったら免許の返納を促すといったものも同じで、老人でもしっかりしている人もいれば、若者でも危なっかしいのはいる。年齢に大まかな傾向はあっても、個人ごとの評価に年齢はほとんど意味がないと思う。やるなら、すべての年齢層に厳しいチェック機能を課すべきであるし、公平性担保に気を付けてほしいと願うばかりである(公的サービスであればあるほど)。

映画のなかで、ミチはとても建設的に生活をしており、このような老人になりたいものであると感じた。

映画情報

タイトル:PLAN 75
公開年:2022年
上映時間:112分

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