【映画感想】30年後の同窓会

エンタメ

映画を観るまでの経緯

タイトルからして、自分もそのような同窓会にそろそろ参加する身かと思い、なんとなく見てみたくなった。

観賞場所(鑑賞日)

自宅(2025/9/22)

解説

「6才のボクが、大人になるまで。」のリチャード・リンクレイター監督が、「さらば冬のかもめ」でも知られるダリル・ポニックサンの小説を原作に、30年ぶりに再会した男たちの再生の旅路を描いたロードムービー。男ひとりで酒浸りになりながらバーを営むサルと、過去を捨てて牧師となったミューラーのもとに、ある日、30年にわたって音信不通だった旧友のドクが突然現れる。ドクは1年前に妻に先立たれ、2日前に遠い地で息子が戦死したことを2人に打ち明け、死んだ息子を故郷に連れ帰る旅に同行してほしいと依頼する。30年前のある事件で大きく人生が変わってしまっていた3人は、ともに旅をし、語り合うことで、人生に再び輝きを取り戻していく。主人公の3人をスティーブ・カレル、ブライアン・クランストン、ローレンス・フィッシュバーンという、いずれもアカデミー主演男優賞にノミネートされた経験を持つ実力派が演じる。

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登場人物

スタッフ
監督:リチャード・リンクレイター
製作:ジンジャー・スレッジ、リチャード・リンクレイター、ジョン・スロス
製作総指揮:ハリー・ギッテス、トーマス・リー・ライト、カレン・ルース・ゲッチェル

キャスト
ラリー・“ドク”・シェパード:スティーブ・カレル
サル・ニーロン:ブライアン・クランストン
リチャード・ミューラー牧師:ローレンス・フィッシュバーン

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感想(ネタバレあり)

かつて同じ軍隊で戦争を経験した3人の男たちが、30年という歳月を経て再び顔を合わせる。その再会の場面から物語は始まるが、彼らの歩んできた人生の違いに、思わず驚かされた。戦場という極限状態を共に生き抜いた仲間であっても、その後の人生はまるで別の物語のように展開していく。ある者は信仰に救いを求め、ある者は過去を引きずりながらバーを経営しており、またある者は家族を失い孤独に生きていた。

それぞれの人生が交差する中で、彼らが再び絆を取り戻していく過程には、静かな感動があった。戦争という過去が、彼らの現在にどのような影を落としているのか。そして、友情とは時間や距離を超えて再び芽生えるものなのか。そんな問いを観る者に投げかけてくる作品だった。

劇中、もう先は長くない、半分人生をあきらめたかのような発言をサルはしていたが、ラリーはそうではなかった。人によって考え方はいろいろだが、自分はどんなに年を取っていて、どんな状況であったとしても、建設的に人生を楽しみたい。トランプ大統領は過去に何度も破産をしており、絶望的な状況に何度も晒されてきたらしい。そのたびに、生きている限り希望はあると何度も自分の気持ちを奮い立たせて、建設的に生きてきたら、とうとう大統領まで上り詰めたと聞いたことがある。そこまで強くはなれなかもしれないが、気持ちはホント全く同じである。

映画情報

タイトル:30年後の同窓会
公開年:2017年
上映時間:125分

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