本書を読むまでの経緯
30歳はとうの昔に終わっているが、タイトルが気になったので読んでみた。
本書の構成と要点
本書の章の構成および要点は以下のとおりである(公式サイト)。
第1章:自分だけが後れている気がして不安なとき
- 実力を伸ばすには講師を引き受けることである。人は教える立場になると、誰よりも熱心に勉強してその過程で多くを学ぶものである。
第2章:計画ばかり立てて実行できないなら
- 給料は、技術と専門性に基づいて職務を遂行する能力に対して支払われていると誤解されされがちであるが、そうではない。「成果に対する報酬」である。成果を出すためには自分だけがうまくやればいいと言うものではなく、周りの人と協力して働く必要がある。つまり月給は他人と一緒に働くときに消耗するエネルギーや、感情労働の対価である。すなわち上司や同僚のと一緒に業務を進める過程で生じるストレスに対する対価も含まれている。
第3章:もっと上手くやりたいのに能力が足りないと感じるとき
第4章:後悔のない人生を目指す30歳に伝えたい言葉
第5章:英語を諦めた私を救ってくれた勉強法
- 英語に慣れていないと、ネイティブスピーカーたちの前で気後れしてしまうことがある。そのせいで自分に足りないものに意識が向いてしまって、もともと持っていた自分ならではの強みがつまらないもののように思えてくることがある。しかし、せっかくの宝石を石ころ扱いする必要は全くない。自分の魅力を自覚して楽しめるようになれば、人は輝く。自分の宝石の価値は自分で決めるようにすること。
第6章:5年後の自分はどうなっているのだろう?
- 昇進の希望を上司に伝える事は卑怯なことではない。自分のキャリアにそれだけ切実かつ真剣に向き合っていると言うことである。成果を上げて出世につなげるには大きな仕事を任せてもらうことが重要である。上司に事前に意思を伝えていれば、チャンスとなる仕事を割り振ってもらえる可能性が高まる。
- ロックバンドのサンウルリムのメンバーであるキム・チャンワンは、40年以上にわたって活躍している有名な歌手である。ある時インタビューで「幅広い業界の人々があなたに会いに来ます。その秘訣は何でしょうか?」と聞かれて、「あまり知られていないが、私は人のいるところにいただけ。向こうから会いに来たんじゃなくて、私がいろんな人に会って回ったんです」と答えた。韓国では知らない人がいないほど有名な人であっても、今も変わらず、自分から人に会いに行くという。
- 企業の採用担当者の多くが、優秀な人より良い人を採用したいと言う。想像力や協業が重要となる昨今の時代においては、特にその傾向が強くなっている。1人の天才に依存するよりも、性格の良い人たちが力を合わせる方が、はるかに持続可能な成功が生み出されるからである
感想
んー、30歳代で読みたかった!
書籍情報
書籍名:悩みの多い30歳へ。
著者:キム・スンホ
出版社:CCCメディアハウス
発行年月:2023年3月29日
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