本書を読むまでの経緯
なんとも恐ろしいというか、気になるタイトルだ。しかも、帯に「追えば追うほど、富が逃げていくのはなぜか」とあり、スピリチュアルな感じもするが、気になったので読んでみた。
本書の構成と要点
本書の章の構成および要点は以下のとおりである(公式サイト)。
第1章:お金の人格とはなにか
- お金は感情を持った実体なので、無視したり雑に扱ったりしてはいけない。手持ちのお金は品よく使う。また、お金は、持ち主が欲張りだと知ると、自分から去っていってしまう。
- 他人のお金をぞんざいに扱う人は、自分のお金を足蹴にしているのと同じである。税金や公金などの公共の資産をないがしろにするものは、自分のお金もないがしろにしていることを理解すべき。
- 早くお金持ちになる唯一の方法は早くお金持ちになろうとしないことである。稼ぐ力、貯める力、守る力、使う力、これらを満遍なく身に付ける必要がある。
第2章:君が独立する日はいつか
- 金持ちになる方法は3つしかない。遺産を相続するか、宝くじに当たるか、事業で成功するかである。また事業に成功するには2つの方法がある。1つ目は自分が起業すること、2つ目は誰かの成功に便乗すること(その会社の株式を買う)。
- 株の選び方は自分が最も関心のある分野で、最も成功している会社を探してそこに投資することである。
- クレジットカードは使わずデビットカードを使うべきである。クレジットカードのポイントの事は忘れること。ポイントは消費者にもっとお金を使わせることを目的にしている手法である。
第3章:どうすれば1億円は貯まるか
- どんなことでも選択肢を示されたときには、それが最終的な選択肢ではないケースがほとんどである。ビーフとチキンどちらにしますかと飛行機の食事で聞かれたときに、選択肢が2つしかないわけではない。両方ともくださいと言うこともできるし、場合によっては、選択しないことも選択になりうる。
- 賢くて知識水準の高い人ほど陰謀論にはまりやすい。それはそれらの人が不確実性を嫌うためである。不確定要素の高い状況が出現すると、多くの人がこれを説明しようとするが、うまい説明ができない時、わかりやすい答えとして陰謀論が登場するため、それを簡単に信じてしまう。詐欺や陰謀論に引っかからないための方法として、「常識」がとても重要である。
第4章:君を自由にする仕事は何か
- 今の自分から脱皮するためには、100日間何かを続けることが重要である。100日継続できれば、習慣化する。
- ビジネスの種は半径1メートル以内に常に存在している。普段自分で不便を感じたり、日常生活の中で改善すべきだと思ったりするのは全て授業のネタになる。
感想
多少スピリチュアルな感じの内容もありつつも、お金は無駄遣いせず、必要に応じて品よく使うのが大切ということがわかった。
書籍情報
書籍名:お金は君を見ている
著者:キム・スンホ
出版社:サンマーク出版
発行年月:2024年2月1日
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