映画を観るまでの経緯
2000年前後に、韓国映画が立て続けにヒットした時期があり(今もヒットしているのはあるのでしょうが)、そのとき結構韓国映画を観ていた。その時期の映画であり、ちょうど見ていなかったため、観てみようと思った。
観賞場所(鑑賞日)
新幹線(2023/9/29)
あらすじ
1968年、北朝鮮による韓国大統領府襲撃未遂事件をきっかけに、韓国政府はその報復として死刑囚ら31人の男たちをシルミドという無人島に集め、極秘に金日成暗殺指令を下した。3年後、優秀な工作員に仕立て上げられた彼らに、実行命令が下されるのだが…。
Filmarks
登場人物
スタッフ
監督:カン・ウソク
原作:ペク・ドンホ
脚本:キム・ヒジェキャスト
映画.com
ソル・ギョング
アン・ソンギ
ホ・ジュノ
チョン・ジェヨン
感想(ネタバレあり)
韓国政府による金日成暗殺計画という、なかなかありえなさそうなストーリーだが、まさかの実話をベースにしているとは...かなり史実に近い内容のようだが、映画で描かれている厳しいトレーニング、大切にしていたわずか1枚の家族の写真を奪われて目の前で破られるなど、普通では耐えられないような状況で、肉体的にも精神的にも完全無欠の工作員へと育て上げられていく。この映画をみて、韓国人の気合というか、すさまじさを思い出した ---
ちょうどこの映画の少し前の1998年頃、通っていた大学にて韓国の大学と交流会が日本で行われ、そこで何人かの韓国人と仲良くなった。その縁があり、今度は自分が韓国に遊びに行く機会を得た(完全な自分独りの個人旅行)。韓国の真ん中くらいに大田(テジョン)という都市があり、福岡から釜山まで高速船に乗り、釜山から大田まで鉄道で移動した。特に仲良くなった女性がアテンドしてくれ、日ごろの生活や韓国文化についてなど、いろいろ話した。そのときに、韓国の徴兵について聞いたところ、わずか2年の期間にもかかわらず、行く前といった後は別人になって帰ってくるという。おそらくとんでもない肉体的・精神的鍛練を積むのだろうが、そんなこと今の日本でやったらどうなるのだろうか。人間の能力に大きくは差はないと思うので、日本にもポテンシャルを秘めた若者は多いと思うが、現在の韓国のエンタメ業界の発展状況をみると、こういった文化・生活の違いが強く影響しているようにも思える。ちなみに前述の女性は初めて会ったときはお互いたどたどしい英語で会話したが、その後会うたびにどんどん彼女の日本語が上達し、3度目に会うときはほぼ日本語は流暢に話していた。初めて会ってから3年後くらいだったと思う。どうやって勉強したのかと聞くと、朝7時から日本語学校に毎日通ったとのこと。毎朝7時に通うのもすごいが、その時間から開いている日本語学校もすごい。
上記交流を通して何人かの韓国人と交流する機会があったが、皆上下関係には厳しいものの、人情味にあふれた優しい人が多く(昭和の日本のような感じに近いような)、これ以降韓国人に対する印象はとても良い。また、とんねるずの細かすぎて伝わらないモノマネで、韓国軍隊が「トンヘー」(愛国歌)と歌うモノマネをする芸人がいたが、まさかこの映画からの引用だったとは。今思うとても似ていた。
映画情報
タイトル:シルミド
公開年:2003年
上映時間:135分
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