【映画感想】ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE(2023)

エンタメ

映画を観るまでの経緯

現代のCG全盛の時代に、ここまで自分でスタントすることにこだわった映画があるのだろうか。しかも、トム・クルーズはキャリアの最初のほうはこんなアクションスターのイメージはなかったが、いつの間にかジャッキーチェン並みの(時にはそれを超えた?)アクションをこなすようなアクターになろうとは、誰が想像できただろう。このシリーズも大好きでもちろんすべて見ているが、そもそもトム・クルーズが好きで、トム・クルーズ出演作もほどんど観ているように思う。COVID-19の影響を受けて撮影の延期があり、なかなか撮影が進まなかったり、途中でスタッフに感染者が出て、トムがブチ切れる音声が流出して何人かスタッフが解雇されたりと、いろいろあったものの、やっと公開! 本当に待ちに待った末、やっと観れたという感じ。

観賞場所(鑑賞日)

大阪ステーションシネマ(2023/7/31)

あらすじ

IMFエージェント、イーサン・ハントに課せられた究極のミッション
全人類を脅かす新兵器が悪の手に渡る前に見つけ出すこと。
しかし、IMF所属前のイーサンの“逃れられない過去”を知る“ある男”が迫るなか、
世界各地でイーサンたちは命を懸けた攻防を繰り広げる。
やがて、今回のミッションはどんな犠牲を払っても
絶対に達成させなければならないことを知る。
その時、守るのは、ミッションか、それとも仲間か。
イーサンに、史上最大の決断が迫る—

ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE 公式サイト

登場人物

スタッフ
監督:クリストファー・マッカリー
製作:トム・クルーズ クリストファー・マッカリー
脚本:クリストファー・マッカリー エリック・ジェンドレセン
キャスト
イーサン・ハント:トム・クルーズ
グレース:ヘイリー・アトウェル
ルーサー・スティッケル:ビング・レイムス
ベンジー・ダン:サイモン・ペッグ
イルサ・ファウスト:レベッカ・ファーガソン
ホワイト・ウィドウ:バネッサ・カービー
ガブリエル:イーサイ・モラレス
パリス:ポム・クレメンティエフ

映画.com

一言コメント
イーサイ・モラレス、かなりのセクシーイケメン俳優。初めてみる俳優さんだったが、もう60歳とは...ポム・クレメンティエフも初めて見たが、アベンジャーズなど、結構な大作に出ていたのですね。劇中トムと格闘のシーンがあるが、リアルに自分の腹を蹴ってくれと何度もトムにお願いしたそうだが、トムは最後までYesとは言わなかったとのこと。なんと気合の入った女優さん。劇中の演技もホント気合入っていた。

感想(ネタバレあり)

これまでのミッションインポッシブルシリーズでは(というか007などスパイ系アクション大作では)、だいたい映画が始まっていきなり掴みの大がかりなアクションシーンがあるように思う。今回も期待していたが、本作ではMIシリーズにしては落ち着いたスタートだった。なんなら、事前のCMで100回くらい見ていた崖からバイクで飛び降りるシーンがいきなりきてもおかしくないと思っていた(ラストではそれをさらに超える未公開アクションがあるかもと期待)。

今回の敵はなんとAI。そのAIの暴走を止めるために必要な二つのカギをめぐっての攻防戦が描かれているが、AIが敵という構成については映画「イーグル・アイ」(スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、2008年)が素晴らしく、それを見ていたので、少しストーリーのチープさが気になった。とはいえ、トムのアクション映画ではそんな細かいことは「どーでもいー」、となってしまうのだが、毎度おなじみのスパイ活動に必要な電子機器類の使用がAIに妨害されて、あまり使えていなかったのが残念だった。MIシリーズといえば、大がかりなアクションに加え、最新鋭のガジェットも楽しみの一つのように思う。

アクションについては、いつもどおり「車乗って」、「バイク乗って」、「とにかく走って」と大忙しのトムであったが、いずれのシーンもこれ以上ないくらい素晴らしいものだったが、過去の作品に比べると、若干見劣りする感は否めなかった。例えば、車やバイクについては、ゴーストプロトコルやローグネーション(砂漠)でのチェイスシーン(峠超え)はホントすごかった。余談だが、大昔にバイクの大型免許を取ってそのまま放置していたが、ローグネーションのチェイスシーンを見てバイクに乗るのを再開したほど(あんな危険なライディングはとてもできませんが)。また、列車の上での格闘シーンも、規模は違えどMI1ですでに実施しており、もう少し違うシーンを観たかったなぁ思った(それでも十分楽しめるのですが、毎回すごすぎて、欲が出すぎ?)。

あと、最後にAIの暴走を止めるための、本映画で最も大切な2つのカギが出てくるが、各国やテロリストがどんな犠牲を払っても手に入れようとしているほどのものなのに、奪ってポケットに入れて、後で、「あれ?ないっ!!?」とかやってるのが滑稽で、そんな国家の存亡に左右するような大切なカギをポッケに入れるなんて...と思ってしまった(自分の家の鍵でもキーホルダーつけたり、キーケース入れているというのに)。見終わってみると、あっと言う間の2時間半でとても楽しめました。

補足情報

映画の最後に字幕について「戸田奈津子」と出てきて、あれ?引退したのでは?と思ったが、トムと仲良さそうなので、無理やり頼まれたのだろうか。批判も多いようだが、個人的には好きな翻訳家。しかし、翻訳家泣かせというか、よくわからん単語が多かった。自分自身、仕事でGlobalテレカンを何とかこなしているレベルでは、さっぱりわからず...いつか、字幕なしで7割くらいは楽しめるようになりたい。

映画情報

タイトル:ミッション:インポッシブル/デッドレコニング PART ONE
公開年:2023年
上映時間:164分

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